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Chrome OS Flexを試してみました

昔のPCがよみがえる!Chrome OS Flex

 大変ご無沙汰しております。物事を継続することの難しさを痛感しています。やらなきゃいけないと思ってしまうと途端にやる気が失せてしまうのが人間ですよね。だから、書きたいときに書けばいいと思うことにします。

 さて今回は、Chrome OS Flexというものを試してみたいと思います。

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何ぞ?と思われる方も多いかと思います。というのも、普通にPCが使えている人は、まず持って使うことはありません。簡単にいえば、フリーで使えるOSです。

 OSというのは、オペレーティングシステムの略で、WindowsMacOSLinuxなどといったものがあります。例えばWindowsPCであれば、PCを起動したときにWindowsという大元となるソフトが起動します。このWindowsのなかで、更に様々なソフトなどを起動して作業をします。スマートフォンで言えばAndroidiOSなどといったものです。このOSの一つが、Chrome OSというものです。

 昨今かなり普及してきているChromebookというPCを聞いたことがあるでしょうか。教育現場にもかなり普及してきています。このChromebookに搭載されているOSが、Chrome OSです。このOSをインストールするためのUSBを、Google Chrome拡張機能で非常に簡単に作成できるようになりました。そこで、大学時代に使っていたけど壊れてしまったTOSHIBAdynabookを使って試してみることにしました。ちなみにこの記事は、そのPCから書いています。2012年発売ですって…。

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なんでChrome OS Flexなの?

 「いや別に新しいPC買えば良くね?」「Windows入れ直せばよくね?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。個人的にdynabookはかなりお気に入りでしたので、壊れたときはショックでした…。ちなみに故障の原因はハードディスクの劣化だったので、ハードディスクさえ換装すれば、問題なく使えます。ただ、まっさらなハードディスクになるので、OSのインストールが必要になります。あまりOSのみを購入する人はいないと思いますが、Windowsってまあまあします。

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 ところが、このChrome OS Flexを使えば、費用をかなり抑えることができます。それだけでなく、このChrome OSは、動作がかなり軽いです。というのも、少々乱暴な言い方ですが、Chrome OSは”Google Chrome”しか使えません。ブラウザベースのOSなのです。なので、古いPCにインストールしても、問題なく使えることがほとんどなのです。このChrome OS Flexは、古いPCを復活させるためのOSと言っても過言ではありません。ということで今回かかった費用は、換装するハードディスク(今回は128GBのSSDにしました)が3000円弱、16GBのUSBメモリが800円ぐらい?なので、トータル4000円ほどで復活させる事ができました。すばらしい。ただ、ハードディスクの換装は、そこまで難しくはないのですがやったことがない人にとってはなかなか恐ろしい作業ですので、PCに詳しい人に聞くかよく調べて行うと良いでしょう。PCによっては換装が難しいものもあると思います。購入する前に下調べは十分に。

Chrome OS Flexのインストール

 まずは、インストール用のUSBを作成します。これに関しては、Chrome拡張機能をインストールして起動し、言われた通りにクリックしていけば簡単に作成できます。USBは8GB以上でなくてはなりませんので、16GBのUSBであれば余裕です。USBの中身は空にしておきます。フォーマットしておくと良いですね。

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最初の方にリンクを載せたマニュアルに従ってクリックしていけば、USBは簡単に作成できます。

 次に、このUSBを用いてインストールをします。ここではBIOSの設定が必要になりますので、少し難しいかもしれません。普通、PCを起動するときはHDDかSSDから起動します。なぜなら、そこにOSが入っているからです。普通はそれ以外の選択肢は必要ないのですが、今回はUSBドライブから起動させる必要があります。なぜなら、USBにOSが入っているからです。そのためには、BIOSの設定から起動するドライブの優先順位を変えるなどの設定が必要になります。この辺りは、メーカーによって設定画面が様々なので…ググりましょう。「”メーカー名” BIOS 起動順位」とかってググれば出てくるかと思います。起動順位はブート順位とかって呼ぶこともあります。

 USBドライブから無事に起動できると、”インストールする”か”試してみる”とかっていうボタンが出てくると思います。”試してみる”をクリックすると、とりあえずChrome OSをインストールすることなく起動することができます。そのため、HDDに何かOSがインストールされていたとしても、お試しでChrome OSを使ってみることができます。「インストールしなくても使えるならこれでよくね?」と思われるかもしれません。確かに使えますが、毎回USBドライブから起動することになります。フラッシュメモリは頻繁にデータを書き換えられることに対して、あまり耐性がありません。なので、そのうちクラッシュします。数回ならいいですが、本格的に採用する場合は、インストールしてから使いましょう。

 ”インストールする”をクリックすると、PCのHDDやSSDに対してOSをインストールします。もしすでに別のOSが入っている場合は、全て削除され、上書きされます。ご注意下さい。あとは、待っていればインストール完了です。ちなみに、Androidなどと一緒で、Googleアカウントが必要になります。持っていなければ初期設定で作成することも可能です。そのGoogleアカウントが、そのままPCのユーザーになります。

使用感など

デスクトップ画面

 実際の画面をご紹介していきたいと思います。こちらがデスクトップです。Windowsのようにタスクバーのようなものが画面下部にあります。Chrome OSではシェルフといいます。Windowsでいうアイコンのようなものは、このシェルフ上に固定して使うようになります。ちなみにデスクトップ上にはアイコンとして置くことはできません(今後のアップデートで変更になる可能性はあります)。まあ、デスクトップがごちゃごちゃしなくていいですね。壁紙も楽しめます。

ランチャーを表示

 Windowsでいうところの”スタートメニュー”というものは、”ランチャー”という名前で実装されています。左下の二重丸のようなものをクリックすると現れます。キーボードのWindowsマークにも割り当てられています。ここには様々な”Webアプリ”が表示されます。先程、Chrome OSはブラウザベースのOSだと言いました。つまり、ブラウザで使えるソフトのみ使えるということになります。このアプリをクリックすると、自動でChromeが立ち上がります。この辺りが、Chrome OSの最大のクセになります。Webアプリにあまりなれていない人からすると、かなり使いづらいと感じると思います。ですが、近年のWebアプリはかなり使い勝手がよく、今までアプリケーションでやっていたほとんどのことは、ブラウザ上で実現可能となってきています。これを機に、ブラウザベースのWebアプリ生活を始めてみるのも良いでしょう。

ブログ執筆画面 Chromeでできることはすべてできます

とにかく動作が軽い

 今回は、Chrome OS Flexをご紹介しました。数年前のPCにも関わらず、とにかく動作が軽い!これが最大の強みだと思います。Chromebookが急速に普及している理由が分かる気がします。「現場はChromebookが入ってるんだけど、使ったことなくてわからない…」という人にもおすすめです。ちなみにこのChrome OS FlexChromebookに入っているChrome OSは若干の違いがあるようです。詳しくはこちらを御覧ください。

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今のところ、特に問題なく使えています。最近始めたGoogle Apps Scriptのお勉強も問題なくできています。GoogleのWebアプリを多用する方には特におすすめです。ちなみにですが、古いPCの場合、ハードディスク以外の部分でガタが来る可能性があります。例えば、Wi-Fiドライバ、USBやLANなどの端子、DVDドライブ、RAMなどなど…。そこは古いPCですので、しょうがないです。特にマザーボードがいかれてしまった場合は、どうしようもありません…。「Chrome OSいいじゃん!」と思った方は、Chromebookの購入も検討してみてはいかがでしょうか。WindowsPCに比べ、かなり安価で購入できます。ということで今回は、Chrome OS Flexのご紹介でした。

ではまた。www.amazon.co.jp